アニメの演出をする時、私はまずストーリーボードを絵本の様に描いた後、絵コンテを描いています。
絵本の時は、まずアニメを作るつもりでストーリー展開を考えています。

アニメは演出・原動画・美術と分業作業なのですが、ドローイングアニメは一人で全部描く作業になります。
10分間で約1000枚ぐらいの絵を描くことになります。
紙に描いた物をそのままアニメーションにする意味で「アニメ」と分けています。フィルムの時は大変な作業でしたが、コンピューターの進歩のおかげで可能性が広がっています。

昔ばなしを描いていたとき日本的なものを意識しつつ16年。そのまま和の世界を描きつづけ、墨絵の中で、その思いは生きていると思っています。
干支も描きはじめたのは子年からなので、後3年でひと回り、12年になります。
描きつづけていたいという思いの毎日の行事であり、もちろん新年のごあいさつでもあります。

手漉き和紙に一枚一枚墨と鉛筆で手書きし彩色した日本の美を意識したアニメーションです。